情シスの主な仕事の一つには、トラブル対応があります。
ネットワークが使えないと、社内の皆様の仕事がで着なくなってしまうので、一刻も早く解決しなければいけません。
社内のネットワーク構成を思い出しながら、落ち着いて対処していきましょう。
影響範囲の特定をしよう
接続できない台数は?いつから?
繋がらないのは、1台だけなのか、部署単位なのか、それとも建物単位なのか、全拠点なのか。
原因の範囲が広ければ広いほど、原因の特定が難しくなります。
ただし、全国各地・全拠点繋がらない場合は、逆に広すぎるため、回線事業者のトラブルや、社内ネットワークと社外ネットワークの間に設置しているUTM/ファイヤーウォールなどに予想が絞れます。
繋がらないサイトは?社内のサーバー?社外のサイト?
また、接続できないサイトはどこでしょうか。
社内ネットワークに置いてあるファイルサーバーやグループウェア?
それとも、Googleやyoutubeなど社外ネットワーク?
トラブル対応に備えて普段から資産管理台帳やネットワーク構成図を更新しておくと、どの機器がつながらないのか頭の整理がしやすくなります。
それも、ファイルサーバやクラウド上に置いておくと、そこに繋がらない際に確認できなくなるので、紙での保管があるとなおよいです。
1台のみ繋がらない場合
1台だけの場合は、接続ができている人の席にPCを持っていき、その席のLANケーブルを借りて、接続できるか確認しましょう。
接続できている人の席で接続できた場合
インターネットに繋がらない席のLANケーブルやLANケーブルが刺さっているHUBのポートを確認しましょう。
抜けかかっていることやLANケーブルの故障、HUBの故障が考えられます。
他の席でも接続できない場合
PCに問題がありそうです。
下記の5つを確認しましょう。
・機内モードになっていないか
・IPアドレスやデフォルトゲートウェイの数値はあっているか
・有線・無線のオン/オフを試してみる
・PCの再起動を試みる
・デバイスドライバーを入れなおす(無線の場合)
部署など複数の人が繋がらない場合
物理的要因が考えられます。
接続できていない部署のPC達が繋がっているHUBやアクセスポイントを疑ってください。
ルータからその部署に分岐してきているのであれば、大もとのルータのポートも確認しましょう!
建物全体など大きな単位で繋がらない場合
これが一番厄介かもしれません。
基幹システムやファイルサーバーなど、重要なサーバーがたくさん置いてある拠点で起こると、他の拠点からの電話も殺到しますよね。
ONUやルータ、大もとのHUB、アクセスポイントの確認
まずは、ネットワークに接続するために必須である機器でアテンションランプがついてないか確認しましょう。
ついていたら、その機器のランプの意味を調べましょう。
大もとが問題ない場合
大もとに問題がなかった場合、分岐している単位で切り、原因がある場所を突き止めます。
多くの場合、大もとのルータ等から、他の階や部署単位で分岐しているはずです。
その単位で切り分けを行い、その単位ではネットワークが接続できるか確認します。
これを繰り返し行い、どのPCが原因か細かく切り分けていきます。
例えば、1階に原因があり、1階から2階へ分岐している場合、2階へ分岐しているLANケーブルを抜きます。1階は接続できず、2階は接続できるとしたら、原因は1階にあります。
また、犯人であるPCの原因は下記2点が考えられます。
IPアドレスの重複
同じIPアドレスが複数のPCに振られている状態です。
IPアドレスはネットワーク上の住所です。
重複してしまうと、どちらのPCへデータを通信したらよいかわからなくなってしまい、社内ネットワークが重くなったり、接続できなくなったりします。
ネットワークループ
LANケーブルの両端ともHUBに刺さっているなど、名前の通りループしている状態です。
ループ内でデータをぐるぐる転送してしまいネットワーク全体に影響を及ぼします。
その他にも2台のHUBを2本のLANケーブルでつないで円を作るつなぎ方やHUB以外にも壁にあるポートやローゼットに刺すなどがあります。
LANケーブルの劣化により、LANケーブル内の芯がループを起こすこともあります。
全国各地、全拠点で繋がらない場合
冒頭でも話をしましたが、全国的に社外ネットワークに接続できないのであれば回線提供者もしくは、社内ネットワークから外に出るための口についているUTM/ファイヤーウォールの可能性が高いです。
まずは、接続できるスマホなどから、回線提供者の公式ページやTwitterでの障害情報が出ていないか調べましょう。
出てなければ、UTM/ファイヤーウォールを疑ってみて下さい。
まとめ
お力になれましたでしょうか?
普段当たり前に接続できていることは、褒められないのに、接続できなくなると怒られちゃうのが情報システム部ですよね……
1秒でも早く復旧できるよう、トラブル対応に備えて資産管理台帳やネットワーク構成図を更新は小まめにしておきましょう。
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