SEO対策には、サイトをSSL化(https化)したほうがいいって聞くけど何それ?
SSL通信?暗号化?どんな影響があるの?
という方向けに本業情シスのぴょんたが解説します。
情シスでのある日、他部署の先輩からの問合せがありました。
どうしてうちのサイトは、https化してないんだ?
お客様からの見栄えが悪いじゃないか。
セキュリティは大丈夫なのか?
ご意見ありがとうございます。
重要な情報の通信がなく、https化は必要性が低いためhttps化していませんでした。
ですが、コストや影響を調査し、検討させていただきます。
と、このように情シスでは、いつも仕事が急に降ってきます。
https化(SSL化)しないとどうなる?
https化(SSL化)とは?
ブログやサイトなどのホームページの通信ルールである「http」を暗号化することで安全性(security:セキュリティ)を高めたものをhttpsと言います。
暗号化通信のことをSSL/TCP通信と呼ぶこともあります。
セキュリティが弱くなる!
セキュリティの弱点やねらい目のことを脆弱性と呼びます。
(情シスではよく出てきますので、覚えておきましょう!)
暗号化通信(SSL通信)をすることで、脆弱性対策になり、データの改ざんや流出を防ぐことが出来ます。
住所やメールアドレスなどの個人情報を扱う「問い合わせフォーム」や「クレジットカード入力画面」では、SSL化することが当たり前になってきています。
googleの検索順位に影響する!
こちらがSEO対策(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)になります。
googleでは
セキュリティのしっかりしているhttpsのサイトを優先的に上位表示させるよー
ウェブ利用者全体の安全のために、今後はhttpサイトよりhttpsをもっと優遇するよー
と、発表しています。
Google は過去数か月にわたり、暗号化された安全な接続をサイトで使用していることを検索のランキング アルゴリズムのシグナルとして考慮するテストを実施してきました。このテストで十分な結果が得られたため、Google はランキング シグナルとして HTTPS を使用することにしました。
google
SSL化していないと上位に表示されず、見てもらえるチャンスを失ってしまうのですね
警告表示がされる!
こちらもSEO対策の一つです。
SSL化をしないと、ブラウザー(インターネットの検索をするchromeやsafariなど)のアドレスバーと呼ばれる場所に警告表示がされます。
chromeでは『保護されていない通信』、safariでは『安全ではありません』と表示されます。
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
最近では、偽サイトを見分けるのが難しくなっているので、『安全ではありません』と表示されてしまうと「このサイトは開いちゃいけなかったサイトかもしれない」と離脱率が上がる可能性があります。
SSL化した際の影響範囲
リダイレクトの設定
リダイレクトとは、メンテナンス等によりサイトのアドレスを変更した際、旧アドレスにアクセスしたユーザを新アドレスに自動転送するための設定です。
「.htaccess」というファイルを作成することで設定が出来ます。
SSL化した際に、リダイレクトの設定をすることを「常時SSL化設定」とも言います。
印刷物の変更
名刺やはがき、封筒などにhttpでのアドレスが記載されている場合は、変更しなければいけません。
ただし、リダイレクトの設定をしておけば、すぐに変更する必要はありません。
被リンク
自分のサイト内に、他の自分のページを紹介していることがありませんか。
『あわせて読みたい』であったり、『採用ページはこちら』など
これらのサイトのURLもhttp://から書いてあれば、書き換えないといけません。
ただし、リダイレクト設定をすれば、すぐに変更する必要はありません。
また、外部のサイトにある自分のサイトのURLを被リンクといい、リンク元のサイトにも新しいアドレスに変更してもらう必要があります。
被リンクとなるリンク元を調べることができる無料ツールを2つ紹介します。
Googleサーチコンソール
サイトを運営している方の多くが登録している『Googleサーチコンソール(通称サチコ)』。
サチコには被リンクを調べる機能があります。
料金:無料
※Googleアカウントが必要
1.Googleサーチコンソールにログインする。
2.左側のメニューで『リンク』をクリックする。
3.リンク元と被リンクが表示される。
被リンクチェックツール リンクス・アンド・カンパニー・ジャパン合同会社
リンクス・アンド・カンパニー・ジャパン合同会社が提供する無料の被リンク調査ツール。
メールアドレスなどの登録も不要で結果をCSVで保存することもできます。
料金:無料 登録なし
1.調べたいURLを入力し、分析を押す。
2.被リンク、リンク元が表示される。
まとめ
SSL化することで、
・ホームページを暗号化することでセキュリティを高めることができる
・Googleの検索で優位になる
・警告表示がされない
ホームページをSSL化には、メリットしかありません。
めんどくさがらずに、SSL化しましょう!
コメント